キルギスに長期滞在を検討中の人に、お伝えしたいことがあります。2023年10月21日からキルギスでビザに関する新しい法律が出来ました。それによりビザランが出来なくなりました。日本人は60日間はビザなしで滞在可能であることは変わりませんが、21日以降出国した人に対してのルールが出来ましたので記事をご覧下さいませ。
ビザランとは?
ビザランとは、ビザ無しで滞在出来る国に滞在し、許可されている滞在日数が経過する前に隣国へ行って、またビザ無しで戻ってくる行為のことを言います。例えば、キルギスであれば60日間(入国日を含めて換算)はキルギスに滞在出来ることになっています。そのため、2023年10月21日までは、この日数の間であればキルギスに滞在した後に、カザフスタンなどすぐに国境を越えられる国へ行き、戻ってきたらこの滞在可能日数がまた60日間にリセットされるというものです。その仕組みを利用した滞在方法のことをビザランと言います。
キルギスで今回変更されたビザのルールとは?
これまでは、60日間という滞在許可日数のうちであればキルギスに滞在し、60日経過する間に別の国に行く、そして戻ってくるを繰り返すことにより実質何回でもビザランしてキルギスに滞在出来ていたのですが、今回の変更により、2023年10月21日以降ビザなしでキルギスに渡航して滞在した後、もしくは現在滞在中の人が次にキルギスから出た日から60日間ビザなしでキルギスに入ることが出来ない(ビザなしの人限定)という法律です。ビザなしで滞在出来る日数分だけ、一度出国すると再入国出来ない(ビザなしの人限定)ということですね。ビザなしで90日間滞在出来る国の人は、一度キルギスから出ると90日間は再入国が出来ないということになります。これを知らずにいたら困ることになりますので、長期滞在をする予定で、ビザランを検討していた人は注意しましょう。
今まではどうしていたか
ビザなしで滞在出来る国であれば、多くの人がビザランをしていました。日本人のみならず、それが出来る国の人の多くが、ビザランをしていたでしょう。首都のビシュケクであれば、中心地から40分ほど車で走ればカザフスタン国境に行くことが出来て、陸路で国境を越えて帰ってきたら、空いていたら30分ほどでキルギスに戻ってくることが出来ます。そして、また滞在期間が60日にリセットされて滞在し続けることが出来ます。そのようにして滞在をしている人が多かったです。皆さんどうされるのか、少し心配です。
どうしてこんな法律が出来たのか?
一説としてあるのが、とある国(ロ〇ア)の人間が大量に入ってきてビザランをしまくって、少し国内に混乱が起きているのが原因では無いかと言うお話です。物価は上がり、職は減るなど、何か理由があるのでしょう。そして、とある国だけにそれを行うというわけにも行かず、全ての国に対してそれをすることを決めたのでしょう。私の想像では、ロ〇ア側から自国民の流出を止めるため、キルギス側に申し出でもあったのでは無いかなと思っています。キルギスに滞在しにくくしてくれとね。あくまで想像です。
最後に
キルギスでのビザなしでの60日滞在を繰り返すビザランが出来なくなったことについてお話させて頂きました。キルギスに滞在中の日本人であれば、領事メールなどが届いてこの件を知っている人は多いかと思います。しかし、これからキルギス長期滞在を考えている人はこのことを知らなければ面倒なことになりかねません。十分注意しましょう。その他にも様々なキルギスの情報を公開しておりますので、ぜひそちらも一緒にご覧下さいませ。