長い間更新出来ていませんでしたが、7月の後半から、キルギスとジョージアに行ってきました。基本的にはキルギスに滞在しておりましたが、3拍だけ、義母が所有するユルトに滞在してキルギスのローカル宿泊体験をしました。夏季の間だけ義母はユルトを別荘みたいな感覚で使用していますので、その時の様子を記事にします。
キルギスの伝統的な家、ユルトとは?
キルギスの伝統的な家「ユルト(Yurt)」は、中央アジアの遊牧民によって古くから使われてきた移動式の住居です。皆さんにも馴染みのある名前で言えば、モンゴルではゲルと呼ばれています。ユルトは円形でドーム型の構造をしており、伝統的なユルトは木やフェルトで作られています。最近では骨組みは木では無く鉄製のものもあったりします。
キルギスのユルトでの生活

上記の写真は義母の所有する2つのユルトです。手前のユルトは、義母のおばあさんから受け継いでいるユルトで結構な年数使っているみたいです。辺り一面草原ですが、しっかり電気は通っていますので、なんだかんだで近代的な生活を送ることが出来ます。
生活のルーティーン

朝は、日が差して暑さを感じながら置きます。みんな目覚ましとかしないので、自然に身を任せて起きた時に起きる。そして、今日一日使用する水をユルトの近くの川に汲みに行きました。これが距離が地味に200メートルぐらいあり、バケツを2つ持って川に行き、水で満たして戻ってくると言うことを3回ぐらい繰り返します。手を洗ったり、食器を洗ったり、身体を洗ったりしてたら水ってすぐに無くなっていく。日頃生活している中で水道から水が出てくるってことの便利さを痛感する朝です。
そして、朝食には昨晩の残りや、フルーツなどを摘まみながらチャイ(お茶)を飲み、昼には何食べるかなーと言いながら冷蔵庫や食品置き場にあるもので何か適当に作る。あまり計画的な生活ではない。

こちらはユルトの近くにある建物内のキッチンです。伝統的な薪で火をおこすタイプのキッチンになっており、巨大な鍋もあります。何十人分かのプロフ(中央アジアのプラフ)や大量のスープを作る時に使用するのだろう。そして、この様な大人数に対応出来る仕様になっている理由は義母が議員(日本でいうと関西エリアの議員みたいなもの)をしているからだと思う。知り合いが多いのだ。と言うことで毎晩の様に誰かがこのユルトを訪れていた。

今回義母のユルトにお邪魔した記念に妻のお姉さんの牧場から、私達に羊のプレゼントがありましたので、滞在初日に羊は捌かれて食卓に並びました。フルーツや大量の肉にサラダに、キルギスの食事は結構な量があります。私達の滞在中は、ディナータイムにはその時のタイミングで訪れる人と食事を共にしました。特に計画があったわけではなく、その時に義母に連絡が来た人達が来て食事すると言う感じで、それも面白いローカル体験でした。
ユルトで宿泊した感想

周辺に見えるのは基本的には草原、そして遠くの街の光、放牧されている羊、牛、うろうろする犬。朝目が覚めたら起き、夜眠たくなったら寝る。いつもは考えない様なことを考えたり、ぼーっと周辺を見渡したり、それで頭がなんだかリフレッシュされたような気分になりました。夏ですから昼間は結構暑いですが、夜は結構冷え込みました。乾燥していて温度変化が早い感覚です。朝の水汲みがトレーニング変わりになってた気がしますが、基本的にはのんびり過ごしました。ハエが結構沢山いたり、ユルトの中にバッタが浸入していたり、細かいツッコミどころは沢山ありましたが、小さなことは気にしない人には良いかもしれませんね。私は結構大丈夫でした。しかし、やはり便利な生活の方が好きですね。今回3拍でしたが、この程度が良いかもしれません。長期滞在は難しいと言うのが私の意見です。
ローカル宿泊体験を終えて
前々から義母のユルトには宿泊してみたいと思っていましたが、今回やっと訪れることが出来ました。時々日本のお客様から現地の旅行のアテンドをお願いされるので、義母のユルトも案内しても良いかな?なんて思いました。しかしながら、水道は無いし、トイレは大地に穴をあけてトタンで囲った穴便所だし、不便は多い。それでも義母の一緒にローカル体験したい人には良いかな?なんて思いました。興味を持った貴方!もし良ければお問合せフォームからご連絡下さいませ。