先月の後半から、私はキルギスに滞在しております。以前数年間滞在していた時には現地の習慣などに慣れてしまっていたので、気付かないことも多かったこともありますが、日本にしばらく滞在した後にこちらに来るといろいろ気付く事がありました。そこで、キルギスにお越しになる日本人向けに注意点や驚くかもしれないことなどを紹介します、是非旅や滞在時の参考にしてみてください。以前にもキルギスでの観光や滞在を検討中の方向けの記事を書いていますので、それと合わせてご覧下さいませ。
トイレについて
洋式トイレは多く無い
日本では様々なところにトイレがあり、便利ですよね?日本から出たことが無い人には分からないかもしれませんが、日本のトイレ環境は整っており、外出時もトイレに困ることは滅多にありません。キルギスでもある程度はトイレがありますが、日本の様な様式のトイレを採用しているのは、首都の高級レストランなど、首都圏の新しく高級な店舗などに多いです。ほとんどの場所は日本で言うところの和式トイレの様な形の少し小さい穴のタイプです。また、首都圏であればトイレも数はありますが、地方に行くとトイレを探すのが大変です。あまり無いことを考えてもしもの場合には備えましょう。
公共のトイレは有料
ショッピングモールやレストランなど、基本的に建物の中のトイレは無料ですが、公共のトイレは10ソム(16円)ぐらいの有料だったりします。公園や、外にあるトイレの場合ですね。また、紙も有料だったり無料だったりする場合もあるので、小銭は常に持っていると便利です。
紙が無い場合も多い
トイレに入って紙が無いということは少なくありません。私は首都圏以外に行く場合にはトイレットペーパーのロールを持って行きます。トイレに紙があると思って行動しない様にしましょう。
男女混同のトイレが多い
男女でトイレを共有する場所も少なくありません。分かれている場合でも、私の経験では、男子トイレで出てくる人も待っていたら女性が出てきたという経験も多いです。また、先日ショッピングモールのトイレに行くと男子トイレが掃除中でした。そのため、トイレの清掃をしている人に「女子トイレ使え。こっちだ」と合図されました。え?それ大丈夫?と女子トイレに入ろうとしている女性の方を見ると。「どうぞどうぞ」と言われたので、女子トイレを使用しました。そんなこともあると頭にとどめておきましょう。
順番待ちは抜かされます
順番待ちの列があると、基本的に抜かせるなら抜かそうとする人が多いです。先日私と妻はスーパーのレジで順番待ちをしていたらなんと3人に抜かされました。妻はここで私が発言すると私は確実に喧嘩してしまう。時間には余裕があるから何も言わなかったと言っていましたが。隙あらば抜かしてきます。よく分からない理由で急いているから!と言いながら突撃してくることも珍しくありません。いつものことです。しかしながら断固として拒否したり、文句を言うと引き下がることが多いのでしっかり伝えても良いです。ただし、そんなことが良く起きるということは覚えておきましょう。
歩道に穴など足元に注意
キルギスではまだまだ整備されていない道なども多く存在します。整備されていても、突然マンホールの蓋が無くなっていたり、歩道を横切る排水溝の鉄格子が無くなっていたりする場所が非常に多いです。その為、夜間などに道を歩くときには十分注意しましょう。日中であっても常に足元は確認しながら歩かないと怪我をすることがあります。
声をかけてくるタクシーなどには要注意
空港を出たらタクシー運転手たちに声をかけられます。その他にもショッピングモールの出口や、バザールの出口など、タクシー運転手がたむろしているところであれば声をかけられます。全部が悪いとは言いませんが、その手のタクシーはぼったくりの可能性がありますので、出来ればタクシーアプリを使いましょう。タクシーアプリを使ってぼったくられたという話は聞いたことがありません。アプリを使わずにぼられそうになったことは私もあります。正確にはぼられそうになったが、最初に言っていた金額以外に払うわけがないバカなのか。日本人だからと舐めるなよ。と伝えただけです。ぼったくられるといっても数百円などが多いですが、、、気分の良いものではありませんので、わざわざ自分からそこに飛び込んでいく必要はないと思います。
首都ビシュケクの空気
首都ビシュケクについて言えば、車の排気ガスが汚いので、空気も汚いです。冬に至っては滞在してはいけないレベルで汚いです。冗談ではなく、条件次第で空気が留まれば10メートル先が見えないほどに汚くなることもあります。冬場に暖を取るために石炭を使うことが主な原因なのですが、首都中心部は風のある日以外は常に空気が綺麗とは言えないです。また、空気は乾燥しているので、肌の乾燥対策をしましょう。
新しい法律
キルギスでは突然の法改正などが行われることは珍しくありません。日本大使館でもそれらの法改正の情報などを事前に掴んでいないことも多いです。例えば最近出来た法律では、道路など公共の場所で飲酒は違法になりました。酒は販売しているので、知らなければ歩きながらアルコールを飲んでしまうかもしれませんね。私は自分に完成しそうな法律改正などがあれば教えてくれる人がいたりするので問題ありませんが、なかなか観光客で情報を事前に得るのは難しいですよね。在キルギス日本大使館に問い合わせるなりして確認していくことも必要です。
運転が荒く、クラクション利用率高し
車に乗ると気が大きくなるタイプの人が多いです。そして運転が基本的に荒いです。タクシーに乗ると、こちらのタクシーの運転手が窓を開けて他の運転手と口論するなんてこともあります。クラクション利用率も高いので、プープーと無駄にうるさいことで私はストレスを感じることもあります。運転が荒い運転手が多いですが、しっかりと安全運転の運転手も存在します。そんな運転手を見つけたら私は連絡先を聞いて、どこかに行くときには直接電話して迎えに来てもらったりしています。
最近やたら増えてきた電動スクーターと自転車
以前はほとんど見かけなかった電動スクーターと自転車ですが、最近増えてきた電動スクーターのレンタルサービスに比例する様な感じで自転車に乗る人が増えてきました。歩道を歩いていると私の横スレスレを彼らは通過したりするので危険を感じることがありました。歩道と自転車などの通りは分かれていたりするのですが、あまり守られていなかったりするので注意しましょう。
役場などの政府関係、国営のサービスの遅さ、適当さ
日本で言うと町役場や市役所、区役所といった場所や、国立病院、国立〇〇みたいなところのサービスの悪さ、遅さは目立ちます。例えばですが、用があり質問に行くと、「今日は忙しいから明日の9時に来てくれ。私は忙しいから私ではなく、〇〇か〇〇に行ってくれ。」と言われたりします。どういうことだ?あなたではない人のアポをあなたが勝手に決めるのか?それよりも忙しいから?今質問に1分答えたら終わりじゃないのか?と怒りを通り越した何かを感じることが多くあります。過去には、夫婦で取得が必要な書類があって、役場に行ったんですね。17時までが営業時間の役場に。我々は16時30分に窓口に行きました。すると、「あー、印鑑押す責任者が帰ったから明日以降に来て下さい。」と言われたことがあります。それには私の妻が切れて問いただすと、責任者はジムに行ったとのこと。更には、「それで私になにが出来る?何も出来ない。あなたは明日以降に来るしか方法が無い。何故もっと早く来なかったんだ」と逆切れされる始末。この手の職場には政府高官の親族などが天下りで入っているケースが多いです。そして、自分たちがそれをやらなければ、あなたたちが欲しいものが手に入らない。要するに私達がコントロールしている。強いんだと思っているんです。それを十分理解した上でサービスを受けましょう。日本とは違います。それをしっかり理解する必要があります。
現状気になったことは以上
先月の後半からキルギスに出張していて、感じたことは主に上記の通りです。