最近私が滞在中のキルギス共和国では、アニメグッズを扱うショップが出来てきています。何年か前は一切ありませんでしたが、それが、最近ぽつぽつとでき始めており、ショップの周りには若者が多く集まっていたりする光景を見ることが出来ます。ショッピングモールの中であったり、街中の路面店だったりと出現しているアニメショップですが、現地の人と話をしていたら、コロナが日本のアニメ人気を後押ししているみたいですね。それではアニメ人気が急上昇中の中央アジアの中からキルギスの話と、キルギスに最近出来たアニメショップの一つを見ていきましょう。
何故中央アジアで今アニメ人気が高まっているのか?
私はキルギスに滞在中に現地人と話をするときに、大抵最初に自分が日本人であることを告げて会話をスタートする。理由は簡単、うまくキルギス語やロシア語が話せないからである。それはウズベキスタンやカザフスタンでも同様です。また、とある国の人間であると思われないためでもあります。勘違いされたら露骨に嫌な態度をされることがありますので、日本人であると伝えることが無難です。すると結構な確率で「日本人か!こんにちは!」とか「日本!トヨタ!」とか「日本か!良いじゃないか!キルギスのことをどう思いますか?」なんて会話がスタートする。すると以前よりも高確率で「私は日本に行きたい」「娘には日本に行ってほしいと思っている。どんな方法がありますか?」などと相談されたり、この人日本に興味があるなと感じる割合が増えました。以前から親日ではあったのですが、それに拍車がかかっている気がしますし、何よりもアニメの話をする人が非常に増えました。あからさまに感じるほどにです。「NARUTO見てます」とか、子供が日本のアニメを見ていますという人が非常に多いです。子供が日本のアニメを見るということがどんどん当たり前の様になっていることを感じます。そんな人たちに私は何でアニメを見るようになったの?きっかけは?なんて質問をしていたら、以下のような理由があることが分かりました。
①コロナ中に家で過ごすことが多かったから
これが大きな理由かもしれません。これは世界共通かもしれませんが、コロナ下で、家にいる時間が多いとき、家で何をするかというとアニメという選択をした人が多かったようです。Netflixをはじめとしたオンラインでアニメを見るケースが多いみたいです。
②SNS文化の発達
キルギスもそうですが、中央アジアでもInstagramやその他SNSの発信力というのは絶大で、そんな投稿を見ていてアニメが気になったり、紹介している人が多いみたいです。
③国外に興味があり調べる
最近物価の高騰もあり、もともと出稼ぎが多いキルギスなどの中央アジアの国では、行ける国にどんな国があるのかと探す人が多いです。日本にはなじみがありませんが、キルギスでは日本語を教えている大学が複数あり、結構昔から日本語を学ぶ場所があります。しかしながら日本に行ったり仕事をするためのハードルが高いから行けていないだけで日本に行きたいという潜在的な人数は非常に多いです。だからこそ、日本という国に興味を持つハードルは非常に低い中で、まず振れやすい文化としてアニメがあり、漫画があります。そこからどんどん興味を持って行く人が最近出てきています。
キルギスのアニメグッズのショップはこんな感じ
この記事のトップ画像にもある通り「Watami」という日本の居酒屋チェーンを連想させる名前の店を見てみましょう。
2頭身フィギュアみたいなのがずらっと並んでいました。これはどこから来ているんだろう。。。中国などから、いろんな商品(偽〇なども含めて大量に)が入っているのですが、ものによっては日本から誰かが購入してここに行きつく可能性もありますね。
僕には判断できませんが、これならの商品は問題ない(認可された商品)ものなのか?商標登録とか、もしかしたら中央アジアのレアな国には適応されなかったりする?ちょっとわかりませんが、、、
結構いろんなものが置いています。
詳しい人に実際に見てもらいたいなー。中央アジアでだれか真面目にアニメ文化を広めるショップを作ってほしいなと思う。
なんか、印刷とか怪しいんですよね。なんというか、カラーコピーかな?と思ってしまう。気のせいだと良いんですが、、、
最後に
とまあ、私もはっきりと物の良しあしが判断できるわけでもないのですが、中央アジアには残念ながら堂々と偽ブランドショップなんかもそこら中にあります。日本で言う高級デパートのような所にも偽物が蔓延っているので、何を見ても偽物や非正規品、未許可商品に見えて仕方ありません。中央アジアの国々では日本のアニメ人気が高まっていることは間違いありません。今回はキルギスを例に出しましたが、子供のアニメ閲覧率はどんどん高まってきているので、日本文化に興味を持ったり、親日家がますます増えてくることは間違いないと私は考えます。しかし、こんな親日の国々が、発展途上国として存在しており、これから大きな経済成長を遂げる可能性があるにも関わらず、知らないから、前例がないからとこれらの国々で勝負しない日本企業。残念ですね。アニメが人気なら海賊版が出回り、グッズも適当に作られたどこかの国の製品が出回り、せっかくの日本のビジネスが埋没していくことでしょう。誰かアニメを中央アジアで布教する先駆者になってくれないかな?そう思う私でした。また、中央アジアに興味があり、旅行してみたいという人も遠慮なくご連絡くださいませ。