ウズベキスタンはイスラム教が広く信仰されている国ですが、イスラム教徒の中にも飲酒をする人が存在します。イスラム教は一般的にアルコールの摂取を禁じていますが、基本的に非常にアルコールには寛容です。ウズベキスタンの社会においてはイスラム教徒でもお酒などアルコール類を飲酒する人は沢山います。ここではそこをフォーカスして見て行きましょう。
ウズベキスタンのアルコール消費量
2018年世界のアルコール消費量 国別ランキング・推移(WHO)によると、統計186ヵ国中で、ウズベキスタンは135位(年間アルコール消費量1.57リットル)となっています。ちなみに日本はこのランキングにおいて63位(年間アルコール消費量6.82リットル)となっています。そう考えると日本の1/4かと思われるかもしれませんが、私の経験上日本よりもウズベキスタン滞在中の方がよほど飲んでいる記憶があります。もしろみんなウォッカを大量に飲んでいるイメージです。富裕層やビジネスマンに飲酒する人が集中しているのかもしれませんね。日本の様に広く多くの人がお酒を嗜んでいるというわけでは無いですが、これだけを見てウズベキスタンの人はあまり飲まないと思わない方が良いと思います。。。多く飲む人も沢山います。
イスラム教徒が多いウズベキスタンの飲酒に関する法律
ウズベキスタンにおける飲酒に関する主要な法律および規制の概要です。
飲酒年齢制限
ウズベキスタンでは、合法的な飲酒年齢が18歳以上と定められています。未成年者へのアルコールの提供や販売は違法です。
公共の場での飲酒制限
ウズベキスタンでは、公共の場でのアルコール摂取が制限されています。特に宗教的な場所や公共の施設、公園、学校、交通機関内でのアルコールの摂取は禁止されています。日本と同じ様な感覚で、アルコール片手に歩きながら飲むということはやめましょう。
営業許可と規制
アルコールの製造、販売、および提供には許可が必要であり、規制が厳格に行われています。飲食店やバーなどでアルコールを提供する場合、営業許可が必要です。
運転中の飲酒
ウズベキスタンでは日本と同様に、飲酒運転が厳しく取り締まられており、飲酒運転者には重い罰則が課せられます。
これらの法律および規制は、ウズベキスタンの文化的な背景や宗教的な価値観に合致するように設定されており、アルコールの摂取を制約することが目的とされています。したがって、ウズベキスタンを訪れる際には、これらの法律と規制を遵守することが重要です。
ウズベキスタンで飲酒する際の注意点
ウズベキスタンで飲酒する際には、上記の法律などにも注意する必要がありますが、その他以下のことにも注意しましょう。
大事なコミュニケーションだけと飲みすぎ注意
ビジネスシーンなどで飲酒をする際は、相手がお酒を飲む人であった場合、それを断ると嫌な顔をする人も多く存在します。だからこそ、飲んでしまいがちですが、アルコールが苦手な人は無理せず断りましょう。多くの場合はウォッカなどのアルコール度数の強いお酒が好まれて飲まれています。出来れば飲めるに越したことはありませんが、絶対に無理して飲まずに断る強い意志も大切です。飲みの付き合いについては似た様なイスラム教の多い国としてキルギスの事情についても書いていますので、興味がある方はそちらもご覧下さいませ。
相手が飲めない場合に無理強いしないこと
これをやるバカは日本でも多く存在します。これをやる人間とは日本で飲みに行くことをやめました。酔ってそれをやってしまう人間も同様です。ウズベキスタンでは更に宗教上飲むことを控えている人も存在します。そんな人に、相手が断っているにも関わらず飲むことを勧めるような行為はやめましょう。日本人の恥になってしまいます。
心を許せる相手がいない限り深酒はしない
一人旅や、信用出来る現地人がいない限り深酒はしない様にしましょう。そもそも深酒自体するものではありませんが、そのあとのことを考えましょう。財布や何かが無くなったなどということになりかねません。楽しいからと言って流されない様に注意しましょう。
最後に
イスラム教徒が多いウズベキスタンにおけるお酒などアルコール類の飲酒についての記事を書かせて頂きましたが、いかがでしたか?もし、他の中東などのもっとイスラム色の強い国に行ったことがある人であれば、ウズベキスタンなどは本当にイスラム教徒が多いのかな?と感じるかもしれません。お酒に寛容なこともそうですが、そこまで強い思想を持った厳格なイスラム教徒は少ない気がします。しかし、近年は熱心な信仰を持つ方が増えてきている様で、少しずつ社会は変わり始めています。今からその辺りの変化を感じ取りながら行動することが重要かもしれませんね。