蜂パン(Bee Bread)とは?
皆さんは蜂パン(Bee Bread)というものをご存じでしょうか?
ミツバチが作る蜂パン(Bee Bread)は、花粉と花蜜またはハチミツの混合物です。この蜂パン(Bee Bread)はミツバチの働きバチや幼虫の主な食料源です。ミツバチの蜂パン(Bee Bread)の正確な組成は、ミツバチが採餌する植物によって異なります。これにミツバチが分泌物や微生物をパンに加えます。これらの添加物は、花粉の一部を分解し、花粉からアミノ酸やその他の栄養素を放出するのに役立ちます(wikipedia情報でタンパク質(21.74% – 10種類の必須アミノ酸すべてを含む)、糖類(34.8%)、脂質(1.58%)、ミネラル(2.43%)、乳酸(3.06%)が含まれています。)。新鮮な花粉、蜂蜜、ミツバチの分泌物を混ぜたミツバチの蜂パン(Bee Bread)は、長期保存できるタンパク質の宝庫です。日本では馴染みがないですが、キルギスでは至るところで販売されており、最も栄養価が高い食品として認識されていたりしており、私の妻も私に勧めてきました。今回この蜂パン(Bee Bread)が沸き、記事にすることにしました。もし反応が良ければ日本での通販などでの販売を考えています。
蜂パン(Bee Bread)が出来るまで
昆虫による受粉に依存する植物は、風によって受粉される植物と比較して、より重くて粘着性のある花粉を生成することがよくあります。全ての植物花粉が同じように栄養価が高いわけではありません。植物によっては、品質、正確なミネラルとビタミンの点で大きく異なります。幸いなことに、ミツバチはさまざまな種類の植物から花粉を集めます。この花粉集めから蜂パン(Bee Bread)が出来るまでの過程を見てみましょう。
花粉を集める
花粉は、何千もの開花した花からミツバチによって収集されます。花粉を集めているミツバチは花にとまります。そうすると花粉の一部は静電気によってミツバチの体を覆う毛に引き寄せられ、口器と足を使って花から花粉を集めます。
ミツバチは少量の蜜や唾液を穀物と混ぜて小さなペレットを形成します。次に、ペレットをシジミ(花粉かご)の硬い毛の上に押し込みます。 シジミ(花粉かご)はミツバチの後肢に見られるミツバチの体の一部です。
採集者の平均花粉量は体重の35%に達することがあり、平均すると約15mg になります。こうして蜂パン(Bee Bread)作りは始まります。
発酵
ミツバチの唾液の酵素と花粉粒と混合すると、プロバイオティクスと酵母が花粉を消化可能な形に分解します。酵素が豊富な唾液はミツバチにとって強力な能力です。このプロセスにより、あまり消化されない生の花粉が、保存性が高く、食料源として使用できるタンパク質の宝庫へと生まれ変わります。
保管
満杯の花粉かごを持ったミツバチは巣箱に戻ると、巣房(断面が6角形の巣房 cell と呼ばれる部屋)を探します。通常、巣の近くの巣房が選択されますが、巣箱の他の部分を保管場所として使用することもできます。 しばらくすると、成虫でまだ採餌者として働いていないミツバチが巣箱を検査するためにやって来ます。彼らは頭を使って巣房の内容物をしっかりと詰め込みます。さらに巣房内の花粉に、酵素を含む花蜜と唾液がもう少し加えられ、発酵プロセスは続きます。
他の採集者は戻ってきて、巣房がいっぱいになるまで、あるいは集めるべき花粉がなくなるまで、さらに花粉を巣房に加えます。
最終ステップとして、発酵した花粉の表面に蜂蜜を軽く塗ります 。こうして蜂パン(Bee Bread)は作られます。ミツバチの努力の結晶ですね。
蜂パン(Bee Bread)の役割
ミツバチのコロニーの成長と繁栄は、健康で強い新しい世代にかかっています。採餌を始めていない中年の家の労働者がミツバチの雛を育てる責任を負っています。
これらの育児を行う蜂は、特別な食物を生産するためにミツバチのパンを消費します。頭と口にある腺は、発育中の若者に必要な栄養価の高い食物を分泌します。
これにはローヤルゼリーが含まれますが、他の分泌物も同様に生成されます。年老いたミツバチの幼虫には、ミツバチのパンを少しだけ与えることもあります。この豊富なタンパク質源がなければ、コロニーは巣の未来を担う健康で強い若者を育てることができません。これを聞くだけでも蜂パン(Bee Bread)のすごさが分かる気がしますね。。。
なぜミツバチは花粉を食べれないのか
採餌中のミツバチが色とりどりの花粉を持って空を飛んでいるとき、疲れてお腹が空いているに違いありません。軽食をとるために立ち止まるだろうと思うかもしれません。
しかし、作業中は花粉を食べません。悲しいことに、彼らはこの生の花粉を消化したくても消化することができません。
花粉の外側は非常に丈夫なコーティングで覆われているため、栄養価の高い部分に到達するのが非常に困難になります。また、年をとったミツバチは生の花粉を食べることができません。若い育児を行う蜂とは異なり、消化に必要なタンパク質分解酵素が不足しています。
蜂パン(Bee Bread)の人間への効果
蜂パン(Bee Bread)たんぱく質、必須アミノ酸、オメガ脂肪酸、単糖類やミネラルを多く含み、非常に栄養価が高いです。
蜂パン(Bee Bread)は古代ギリシャ人によって「アンブロシア」 (神の食べ物)と呼ばれていました。
私の今いるキルギスでは、以前こちらの記事(キルギスのはちみつ屋の記事)にも書きましたが、一般的に販売されています。最も栄養価の高い食品の一つとして知られています(私の妻の話より)。そんなこともあり、日本で出来る限り安価で入手出来るように、通販などでの販売などを検討しています。
どんな味?
妻に勧められて食べてみました。見た目から臭いが気になった気がしましたが、そんなことはなく、実際は臭くありませんでした。食べてみるとほんのりと甘く、少し美味しいとさえ感じました。これで身体に良いということであれば何の文句もありません。人の手が加えられない形、自然の形で提供しても消費者に何の問題は無い気がしました。
蜂パン(Bee Bread)の価格
2023年8月30日現在。私がインターネットで調べた限りでは日本で販売しているところは非常に少なく、価格は100gで3000円~と非常に高額なものでした。もっと安く、手に入って、知名度も上がれば面白いなと思っています。
蜂パン(Bee Bread)の通販
輸入するためにはいくつかのステップは踏む必要はありますが、取引出来る製造元はいくつか候補は既にあります。蜂パン(Bee Bread)の通販については、この記事がどれぐらいの人に見られるかなど反応を見ながら無理のない範囲で進めていけたら良いなと思っています。もし試したい!欲しい!と思う方がいらっしゃいましたら、お問合せフォームからご連絡下さいませ。
最後に
ビーポーレンや、プロポリスなどは日本でも馴染みがあるものです。それらの商品も良いかもしれませんが、私は今回、蜂パン(Bee Bread)に目を付けました。その理由は、ビーポーレンの上位版(蜂にとって消化しやすく加工されている)であり、プロポリスみたいに食べにくく不味いものでもない。正に良いとこどりの食品だと思ったからです。まだ計画段階で、時間の許す範囲でゆるくやっていこうとは思っていますが、蜂パン(Bee Bread)の日本での販売に向けてもしやっていけたら良いなと思っています。私が日本で販売したい!なんて人もいればお手伝い出来ますので、ぜひお問合せフォームからご連絡下さいませ。それでは!