引っ越しをして住民票を都城市に移した人には、条件はありますが、1世帯で最大500万円までの移住応援給付金(移住支援金)を受け取ることが可能です。2024年の4月以降は移住応援給付金の内容に変更があるので注意しましょう。令和6年度、4月1日から適応される制度の詳細などの紹介と、移住者としての声を公開します。移住を考えている人は参考にしてください。
令和6年度の移住応援給付金
現在の制度 | 新たな制度(令和6年4月1日以降移住者) | |
基礎給付 | 単身100万円 世帯200万円 | 単身60万円 世帯100万円 |
移住前の 市外居住要件 | 直近1年以上 (全国どこからでも※) | 直近3年以上 (全国どこからでも※) |
移住後の市内居住期間 | 5年以上 | 10年以上 |
中山間地域 移住加算 | 100万円 | 1人20万円 (最大100万円) |
子ども加算 | 1人100万円 (上限なし) | 1人100万円 (最大300万円) |
給付金の限度額 | 上限なし | 最大500万円 |
給付額について
- 基礎給付…単身60万円、世帯100万円
- 中山間地域居住加算…1人20万円(最大100万円)
※中山間地域…志和池・庄内・西岳・中郷・山之口・高城・山田・高崎地区 - 子ども加算…1人100万円(最大300万円)
※18歳未満の世帯員 - 給付金限度額…500万円
移住前の市外居住要件について
直近3年以上、定住自立圏(宮崎県北諸県郡三股町、鹿児島県曽於市・志布志市)以外の市区町村に在住していること
注意事項
転入前に「移住相談登録」が必要で、自営業または正社員(週20時間勤務以上の無期雇用契約に基づく就業者)として勤務するなどの就労要件があります。これは、例えば自営業者や会社役員の場合は、移住後も引き続き継続して問題なく仕事が継続出来ているかどうかなどを判断されたり、正社員の場合は雇用期間の定めのない雇用かどうかなどの要件がありますので事前に確認しておきましょう。
その他
制度を利用するには、移住する前に「移住相談登録」が必要です。こちらの都城市の移住支援制度のお知らせページからご確認下さいませ。
都城市移住者としての声
私は自制業として、会社はそのままに都城に引っ越して来ました。何故引っ越しすることになったのかなど、話をしてみたいと思います。
何故都城に移住したのか?
都城市に移住したきっかけは、妻の仕事です。私の妻はキルギス人で、過去にはキルギスや中国、バーレーンなどで英語の先生をしてきました。プライベートスクールやインターナショナルスクールでの英語の先生を経て、日本でも2022年度に福岡でALTの仕事を経験しました。そこでの経験から、日本の教育、モラルの高さを知り、妊娠してから2023年10月にはキルギスで息子が生まれました。妻は子供には日本の教育を受けさせたいと言う以降があり、再度来日。そして、妻もまた日本でALTとして働きながら日本の教育を学びたいと言う意思がありました。妻の希望としては、フルタイムではないこと、派遣会社ではなく教育委員会からの直接雇用が欲しいという希望があり、たまたま都城市で求人を見つけたことがご縁で、採用される運びとなりました。そして、私の仕事はコンサル業がメインで、たまに中央アジアに飛べれば場所は問いません。基本的にはオンラインミーティングが仕事なので、都城市への移住を決めました。
都城市がどんなところかを事前に調べて、数日滞在しました
都城市でALTの募集があり、応募をし、面接の日の前後に都城に試しに滞在しました。滞在前にいろいろ調べていると、移住支援給付金の存在を知り、実際に来てみたら私達夫婦が重要視していた子供の住環境という視点からも非常に良かったです。何にしても妻が都城市の教育委員会に採用されたら移住するつもりでしたが、良い点が多くボーナスが知らない間に付いていた気分でした。滞在中はホテルに泊まりながら、和牛を食べたり、子供のための施設としてぷれぴかをお試し利用しましたが文句の付けようがありませんでした。結果として、妻が都城市教育委員会から採用通知を貰ったので移住してきました。
移住後の今、私の意見を述べさせていただきます
移住してからまだ日が経っているわけではありませんが、それでも気付いたことなどは多いです。あくまで個人の考えではありますが、意見を以下の通り述べさせて頂きます。
都城市に移住したメリット
まずは都城市に移住して感じているメリットについて以下の通りです。
子育ての環境として良い
これは、ぷれぴかをはじめとして公園など、子供のための施設が充実している点が挙げられます。妻もぷれぴかは大好きです。息子にとても良いと喜んでいます。
空気や水、自然環境
空気や水、自然環境についても良いですね。もともと私の実家は滋賀でした。滋賀からの移住だから、そもそも実家は地下水でしたし、自然環境も豊かでした。だからこそ、都城も恵まれた自然環境で良かったです。妻の実家のあるキルギスの地方も豊か自然環境ですから、居住先として夫婦で周辺の自然環境は重視していた点でした。
物価が安い
移住を検討し始めてから、沢山不動産情報を確認しました。今住んでいるマンションは実際に自分たちが住みたい場所を歩いて見つけたマンションなので満足しています。それに加えて、家賃が安いなと言う印象です。食べ物なども買いに行っても結構安いなと言う印象を受けます。地元のスーパーなどで特価の肉などを見ると、久しく見ていない価格をしているので、流石は畜産日本一の都城だなと思ってみています。都城産の肉はどうかは分かりませんが、とにかく生活コストが安いと言うのは魅力的ですね。
時の流れが緩やかで、人も優しい印象
私はあまり人に話しかけられない風貌をしているので、いまいち分かりませんが、妻が息子と二人で出かけるといつも声をかけられるそうです。『可愛いねー』と息子を見ながら声をかけられるそうですが、おかしいな、私が一緒の時はまだ一度だけしか体験していないけど。まあそんなことは置いておいて、人の動きも緩やかだし、ストレス社会と少し離れたおっとりした空気を感じます。日本では私は東京暮らしが長かったから特にそう感じるのかもしれませんね。妻も東京に滞在していたこともあるので、都城市の雰囲気がゆったりしていて好きだと言っています。
都城市に移住したデメリット
次にメリットだけではない、デメリットについて紹介します。あちらを立てればこちらが立たず。当たり前なんですけど、全てを追い求めることは出来ないという事ですね。
大都会ではない
都会では無いと言いたいところですが、宮崎の第二の人口を有する市ですからね。ある程度の物は何でも揃っています。しかし、ある程度なわけです。ブランドの正規ショップがあるわけでは無いし、一流の高級レストランがポンポンあるわけではありません。しかし、そんなものは人が生きる上で基本無駄なものなので、私達は全然気になりませんけどね。それを求めてしまうと人が多い場所になりますし、自然も損なわれるでしょう。要するに、環境が良い逆の面での無駄な部分が少ないという事ですね。パーリーピーポーなどにはおすすめ出来ないですね。
宮崎市や空港までの距離がちょっと遠い
これは本当に私のわがままです。県庁所在地である宮崎市まで普通電車で1時間程度。仕事で東京や大阪、中央アジアに飛ぶには空港から近いと便利ですが、そちらも1時間ちょっとぐらいの時間がかかります。半分ぐらいの距離なら言うこと無いんだけどなという本当にこれはわがままですね。
友達や家族が気軽に来れない
これも本当にわがままです。既存の友人は関西、関東圏にいるので、遊びに来たらーと気軽に言える距離ではありません。実家の滋賀からも距離があるのがデメリットでしょうか。これもわがままデメリットですね。
都城市移住についてのまとめ
これからも都城市に移住して気付いたことや、何か思った事があればこちらの記事にアップデートしたいと思っています。総じて言いたいこととしては、現状に満足しているという事です。これからビジネスでもいろいろ都城市で出来ることをやっていきたいし、現地の事業者や人々との触れあい、交流をしていきたいと思っていますので、この記事をご覧になられている都城市在住の方がおられましたらお気軽に問い合わせフォームからご連絡下さいませ。