8月9日、カザフスタンの首都アスタナで開催されたビジネスフォーラムにて、弊社株式会社Minaminと、カザフスタン商工会議所(アタメケン)との間でMOUを締結しました。アタメケンは日本で言うところの商工会議所に等しい組織です。両国間のビジネスに対して、双方の国へ進出したい企業に対して相互支援の約束をしました。
「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムとは?
「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムとは、中央アジア諸国と日本の間での経済協力やビジネス交流を促進するために開催されるフォーラムです。このフォーラムは、政府関係者、企業家、ビジネスリーダー、学者などが一堂に会し、両地域の経済的な結びつきを強化し、貿易や投資の機会を探る場となっています。2024年8月9日にカザフスタンのアスタナで開催された「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムは、中央アジア5か国と日本のビジネス関係を強化することを目的とした重要なイベントでした。このフォーラムには、中央アジアの国々および日本から約450人の代表者が参加し、幅広い分野での協力が議論されました。特に、デジタル化、物流、農業、重工業などの分野での連携が強調されました。また、34件の協力文書が交換され、エネルギーやインフラ、技術分野での共同プロジェクトが進められています。日本企業と中央アジアのパートナーは、技術移転や高付加価値製品の製造に関しても協力し、イノベーションクラスターや技術パークの設立の可能性が議論されました。ここで公開されたMOUには、弊社の2社のクライアントも含まれており、MOU締結に弊社が関わりましたが、当日、弊社自身もカザフスタン商工会議所(アタメケン)との間でMOUを締結しました。
「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムの目的
中央アジアは、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタンなどの国々から構成されており、豊富な天然資源(特にエネルギー資源)や成長市場として注目を集めています。日本はこれらの国々との経済関係を深め、資源確保やインフラ整備、技術協力を通じたビジネス機会を増やすことに関心を持っています。
経済・貿易関係の強化
日本と中央アジア諸国との間で、貿易や投資を拡大し、相互に有益な経済パートナーシップを構築することが目指されています。日本企業が中央アジアで事業を展開する機会を探ると同時に、中央アジアの製品や資源を日本市場に導入することが推進されています。
インフラ・技術協力
日本はインフラ整備や技術支援を通じて、中央アジアの国々の経済発展に貢献してきました。このフォーラムでは、さらに新しいインフラプロジェクトや技術協力を模索し、特にエネルギー、交通、デジタルインフラなどの分野での連携が議論されます。
人的交流の促進
ビジネスを通じた人材の交流や、教育・文化的なつながりを強化することで、長期的なパートナーシップを築くことを目指しています。これにより、ビジネス以外の分野でも両地域間の結びつきが深まります。
弊社とカザフスタン商工会議所(アタメケン)とのMOU締結
弊社のカザフスタン営業所長が、カザフスタン商工会議所(アタメケン)に行って話をしている時に、株式会社Minaminの行っている事業が、カザフスタン商工会議所の行っていることとマッチしているし、日本から中央アジアへ進出支援している企業とは協力関係を築きたいと言う希望があり、今回のMOU締結が実現しました。上記の写真は、私の代理人としてサインしたウズベキスタン営業所長です。
最初は参加不可能だったビジネスフォーラム
カザフスタン商工会議所(アタメケン)から、MOU締結の打診があったのは、実は「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムの日の3.4日前でした。日本側の参加企業のリストを作っていたのは日本の経産省で、私は電話して参加の可否を確認しましたが、もう参加企業の募集は打ち切られていると断られました。しかし、その後、カザフスタン商工会議所から『何とかする』と返事があり、後日『参加出来る様にしたから来てくれ』と言われたので、私は用事がありアスタナに行く事は出来なかったので、ウズベキスタン営業所長に行ってもらいました。
無事MOUを締結し、相互協力関係へ
弊社とカザフスタン商工会議所(アタメケン)とのMOUMOU締結は、ただの商工会議所とメンバーと言う関係では無く、互いの組織のトップ同士が認めた協力関係となりました。弊社は小さい企業ではありますが、コネクションだけは一丁前と言うところです。その点に関してはかなり自信があります。
弊社とカザフスタン商工会議所(アタメケン)とのMOUの内容
弊社とカザフスタン商工会議所(アタメケン)との間で締結したMOUの内容について、ここで簡単ではございますが、内容を公開します。
MOU締結の目的
当事国の企業間の相互に有益な貿易、経済的および科学的協力を拡大および発展させるため。
①相互協力
平等と相互利益の原則に基づき、両社は、商業、産業、科学その他の組織と、産業、投資、金融、保険及びその他の分野における両社の加盟企業との間の直接的なビジネス上の接触及び協力の発展を促進する。
②情報交換
両社は商業および事業活動に関する経済情報のほか、市場の発展のための投資規制、輸出の可能性および輸入要件に関する情報を定期的に交換するものとする。
③経験の共有
両社は産業、輸出、投資、金融、保険、その他の分野における締約国の加盟企業の支援と訓練に関する情報と経験を定期的に交換する予定である。
④相互訪問と二国間会議の支援
両社は、代表者の相互訪問、および日本とカザフスタン共和国のビジネスマン間の二国間会議の開催において支援を提供する予定です。
⑤イベント支援
両社は、日本およびカザフスタン共和国で開催される見本市、専門展示会、見本市、その他同様のイベント、会議、「ラウンドテーブル」の開催に関して相互に情報を提供し、支援を提供する予定です。
以上、全てではありませんが、内容的には上記の様な内容でMOUを締結しました。
岸田総理が不参加で流れるウズベキスタンビジネスフォーラム
2024年8月9日に開催された「中央アジア+日本」ビジネスフォーラムにおいて、岸田文雄首相が不参加となった理由は、南日本沖で発生した強い地震と、それに伴う「巨大地震」のリスクが高まったためです。地震は九州地方を中心に大きく揺れ、津波警報も発令されました。このため、日本の気象庁がさらなる大地震の可能性を警告し、岸田首相は予定していた中央アジア訪問を中止しました。
ウズベキスタンビジネスフォーラム中止
実は、8月9日、カザフスタンの首都アスタナで開催されたビジネスフォーラムの後、8月11日には、ウズベキスタンのタシュケントでのビジネスフォーラムが予定されていました。岸田文雄首相も参加の可能性(はっきりとはさせてはいけないのかなたぶん)があったので、現地には弊社のクライアントも参加するためにウズベキスタンに渡航していたのですが、中止になったことは残念です、地震と言う予知不可能なものに対し、良く分からない警告(個人的な感想です。気分を害したらすいません。)により、中おアジアの人々は少なからず日本に対して落胆していまいた。少なくとも私の周りは、アメリカの指示で日本は来なかったのだろうとか、様々な憶測が飛んでました。地震警戒とか言い出したらどこにも行けませんよ。。。
最後に
8月9日、カザフスタンの首都アスタナで開催されたビジネスフォーラムにて、弊社株式会社Minaminと、カザフスタン商工会議所(アタメケン)との間でMOUを締結したことを中心に、MOUの中身についての話や、岸田文雄首相が地震警戒とやらでビジネスフォーラムに参加しなかったことで、後日開催予定だったウズベキスタンのビジネスフォーラムも中止となり、参加予定だった企業の多くが振り回されたと言う話を聞いています。中央アジアにおいて、日本のイメージや日本への期待感は高まっていたために残念でなりません。どうも、日本は中央アジアを軽視していることは否めませんね。経済的に繋がりが強く無いからでしょう。確かに、中央アジアの政府関係者は付き合っていても古い体質が抜けきれません、しかし、綺麗ごとではなく、本当の世界の外交を日本が出来るなら良い関係が構築できるでしょう。まあ、そんな未来はもう来ないかもしれませんけどね。私は民間で両国間の繋がりを強く出来ればと思い、これからも頑張ります。中央アジアに興味のある企業様は是非問い合わせフォームからご連絡下さいませ。