ウズベキスタンはその歴史的背景や地理的位置から、独特で豊かな料理文化を持っています。以下はウズベキスタンの代表的な料理や食材を私が実際に現地で食べた食べ物の画像を交えていくつか紹介します。基本的には魚料理はほとんどありません。羊肉、牛肉を中心とした料理となっています。豚肉は宗教色が強いので、ほとんど扱っている店はありません。それではご覧下さいませ。
ウズベキスタン料理
プロフ (Plov)
もっとも有名なウズベキスタンがメインの料理で、ライス、肉(主に羊肉)、人参、タマネギを中心とした炊き込みご飯。スパイスや干し果物を加えて風味をつけることもあります。このプロフはウズベキスタンのソウルフードとも言えます。毎週多くの人が一度は口にするぐらい現地の人に食べられています。どこにでもあり、プロフメインのレストランも多数あります。プロフはウズベキスタンが本場とされており、基本的にどの料理も中央アジア全体でも見ることが出来ます。
有名なのはプロフセンターというレストランですが、大きな鍋で作られる様子は圧巻です。上記の画像は実際の画像です。一気に大量のプロフを作ります。
マンティ (Manti)
肉や野菜の詰め物を入れた餃子のような料理。蒸し器で蒸して提供されます。肉汁などが溢れてくるものが多いので、小籠包に近いと言えば良いと思います。ジューシーさを増やすために羊のお尻の部分の脂肪を中に入れることも多く、羊の臭いが苦手な人は、牛肉のみのマンティをおすすめします。ウズベキスタンで食べる時は、一部を嚙みちぎって中のスープを飲んでから食べましょう。そうすると中のジュースをこぼさずに食べることが出来ます。
シャシュリク (Shashlik)
羊肉、牛肉、鶏肉などの串焼きです。外でのピクニックや祭りの際によく食べられます。現地料理の店ではこちらもほとんどの店で扱っています。言えば串から外してくれるレストランがほとんどです。多くの場合は生玉ねぎが添えられて出てきます、現地の強い酢を付けて食べます。
ラグマン (Lagman)
ノーマルのラグマン (Lagman)は手打ちの麺に、肉や野菜の煮込みスープをかけた料理。中央アジア全域で人気があります。平たく言えば、日本で言うとうどん的な存在の面料理です。ラグマンにはいくつかの種類があり、写真のものはラグマンの一つの種類でボソ(焼き)ラグマンという食べ物です。これはスープに麺を付けて食べるものではなく、焼いて味付けがされているものです。
サムサ (Samsa)
肉や野菜の詰め物を入れて焼いたパイや焼き餅のような料理。外側の記事は高いものもあれば、パイ生地の様なものもあります。ちなみに上記の画像が、私の妻(キルギス人)の手作りサムサ (Samsa)です。
ナン (Non)
丸い形の平たいパン。毎日の食卓に欠かせない基本的な食品です。昼食に日本人は米を食べますが、中央アジアの人達はこのナンを食べます。ウズベキスタンでは国内旅行をする時に、現地の人でタシュケントの人がサマルカンドに行くとサマルカンドのナンを土産で買って帰る人が多かったりします。行く地域のナンを土産に買うというのが習慣になっています。
このあたりが代表的な食べ物です。
ウズベキスタンの食べ物の特徴
ウズベキスタンの食べ物は以下の様な特徴がある。
肉中心
冒頭でも触れさせていただきましたが、ウズベキスタンの料理には、特に羊肉が多く使用されます。鶏肉、牛肉、馬肉も用いられることがあります。魚はあまり一般的ではありません。
豊富な炭水化物
ライスや麺、パン(特に「ナン」)が日常の食事で主要な役割を果たしています。
油っこい料理が多い
ウズベキスタンの国民食であるプロフを筆頭に油が大量に使われており、油っこいです。なるべく注意して日々食べないとすぐに太ります。
フレッシュな野菜
トマト、キュウリ、人参、タマネギなどの新鮮な野菜が多くの料理で使われます。特にトマトは美味しくて、私個人的には日本のトマトより美味しいのでは無いかと思うほどです。ウズベキスタンは農業大国でもあり、周辺国に農作物を輸出しています。
発酵乳製品
クルト、カティクなどと呼ばれるヨーグルトのような食品、乾燥させたものなど、発酵させた乳製品が多用されます。
シンプルな調味
大量のスパイスやハーブを使用することは少なく、味付けは比較的シンプルです。しかし、塩や黒こしょう、クミンなどの基本的なスパイスはよく用いられます。
茶(チャイ)文化
ウズベキスタンでは、お茶(チャイ)が非常に重要です。訪問時や食後など、様々な場面でお茶が供されます。
共食文化
伝統的に、家族や友人との団らんの時に大皿料理を中央に置き、みんなで共有して食べる文化があります。
シルクロードの影響
歴史的にシルクロードの交差点として様々な文化との交流があったため、ペルシャ、モンゴル、トルコ、ロシア、中国などの料理文化の影響を受けています。
ウズベキスタンの食べ物は、伝統的な製法や素材の選び方、そして長い歴史と文化の中で培われた食文化の結果です。
最後に
ウズベキスタン料理にはどんな食べ物があるのか?そして、その特徴などを紹介させて頂きましたが、いかがでしたか?私はウズベキスタン滞在中は週に1回は必ずプロフを食べます。魚を食べれるところが少ないので、それが難点ですね。しかし、魚が食べれたとしても味としてはサーモンぐらいが世界中安定した味ですが、正直、それ以外の魚は別に美味しくないので、ウズベキスタンでは魚は食べる必要は全く無いと思います。他にもウズベキスタン観光に関する記事など様々な記事を書いていますので、ぜひそちらも合わせてご覧下さいませ。