キルギスタンとタジキスタンの間の国境付近でで戦闘が起きた。2022年9月の16日の早朝の事である。一般的に出回っている情報としては、互いに言い分としては、先に攻撃された。というものである。これはどう考えてもどちらかが嘘をついているとしか思えない。問題はキルギスのバトケン州という国境近くの土地に起因する。この土地は画像に示す通り、キルギス国内にタジキスタンの飛び地が存在する。一見『わざと対立させるためにこの様な国境にしたのかな?』と感じてしまうほどに複雑である。そこには我々には計り知れない理由があるのかもしれないが、、、果たして
画像出典:https://grandfleet.info/indo-pacific-related/tajikistan-and-kyrgyz-armed-forces-intensify-armed-clashes-will-tb2-destroy-t-72/
日本政府の発表
キルギスのバトケン州に関しては、日本政府からも以下の通りキルギス危険情報として
『バトケン州内に存在するウズベキスタンとタジキスタンの飛び地及び同州のウズベキスタンとタジキスタンとの国境地帯、オシュ州とジャララバード州のウズベキスタンとの国境地帯は、イスラム過激派組織及び麻薬密輸グループの移動ルートであり、ウズベキスタン及びタジキスタン当局との衝突が発生していますので、渡航は止めてください。』
とあるので、文章が読めないか、調べていない人。もしくは、それでも気にせずに行ってしまう人。とどれもどうしようも無い人以外に行く事は無いとは思います。
現地でもそうですが、有名な危険地帯で昔から度々衝突が起きていますので、この地に行くという判断をしなければ無駄な危険にさらされる心配は少なくなるでしょう。
キルギスタジキスタン国境問題周囲の意見
この国境問題について私が考える場合は、今の情勢とキルギスサイドから見た意見の両方を踏まえて考えたみたいと思います。タジキスタンについては私はよく分からないからです。意見を聞けるのがキルギス人であるということと、メディアから入手できる情報なので、それらを見ての推察にはなります。あくまで個人の意見ですが、タジキスタン側の動きに計画性があると感じられる点、シベリア鉄道とは別に、中国ウズベキスタンと計画している鉄道建設にキルギスも前向きでそれにロシアが不快感を示しているというキルギス現地のニュース。そして戦闘はほぼキルギスの領内で発生している点、日本で見るニュースでは、どちらもが先に攻撃されたと主張しているのに対して、ロシア発信のニュースではキルギスが最初に攻撃したという報道がされていたのを見たと言う点。紛争の後でプーチンとタジキスタンの大統領が会い、何かしら合意に至って握手したという点。これらから考えるに、プーチンとタジキスタンは裏で話をしていて、今回のキルギス攻撃に至ったのでは無いかと言う推測である。
理由としては、中国がウズベキスタンと進めている鉄道計画だけではなく、ウクライナ侵攻に対しても支援しないキルギスなど旧ソ連圏の国々に対して不満があり、何かやりたかったというのが本音では無いかと思う。更に一番私がそう感じる理由はロシアのニュースがキルギスが先に攻撃したとしている点にも不信感がある。互いに攻撃されたと言っているが、ロシアとしてはタジキスタンの意見を支持しているからだ。この様に既に私が説明しなくても、これらのパーツを客観的に見ればこの推察は自然の流れですね。
皆さんはこの国境問題どう思いますか?
先述は私の意見ですが、皆さんはいかがでしょうか?分からない、知らない、というのは意見とは言えないので、私なりの意見を述べました。国境問題というのはどこの国にもあるものです。争いごとには大抵1方の意見しか見えないものです。ロシア語圏では、タジキスタンに寄り添う様な意見が多いように聞いています。私は逆にそれが疑問なためこの様な推察となりました。あくまで個人の意見なので、ご了承いただければ幸いです!この件とは別にキルギスの治安について気になる方はこちらをご覧下さいませ。
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