バザール(bazaar)とは中東諸国・中央アジア・インドなどの市場のことです。規模は大きいものから小さいものまであり、あらゆる物が売られています。見た目は屋台の様な多くの店舗が密集していたり、店舗ごとのコンテナが並んでいたり、建物の中にあるものなどいくつかの種類の出店形式があります。また、食料品だけを扱っている小規模バザールや動物バザールといった具合に、売っているものが限定されているバザールもあります。ここではキルギス共和国にある、ある程度どんなものでも揃う中規模のバザール(bazaar)を紹介します。
オルトサイバザール(Ortosay Bazaar)はどこにある?
オルトサイバザール(Ortosay Bazaar)はキルギス共和国の首都、ビシュケク市にあるバザールです。
オルトサイバザール(Ortosay Bazaar)の雰囲気や基本情報
写真の通り、野菜などの食料品が所狭しと並んでいます。ここでは、現地の人々の生活が垣間見えます。どんなものが食べられているのか?物価は?どんなものが安くてどんなものが高いのか?など、そこにはビジネスチャンスがあるかもしれません。基本的に現地キルギスや周辺の中央アジア諸国で作られている物は安く、遠くの国から輸入しているものは高いです。内陸国なので、海が無いため海を隔てた国からの輸入品はどうしても輸送量が高くなるため商品価格も高くなります。物価は日本より安いのですが、なぜこんなものがこんなに高いの?と思う様なものも見つかります。基本的に極小のバザールを除いて、バザールの中にはレストランなどの店舗などもありますので、ランチがてらブラつくのも良いかもしれません。バザール周辺にも飲食店が集まっている傾向があります。
バザール(bazaar)で注意すること
バザールでは、以前も治安について記事にしたことがあるのですが、特にキルギス共和国ではオシュバザール(Osh Bazaar)というバザールに注意しましょう。私はなんども訪れていて特に何もありませんでしたが、日本人が定期的にスリや恐喝紛いの被害に合っています。どこに行く際も日本と同じとは考えない様に。注意しすぎて損することはありません。
どんなものが売ってるの?
一通りどんなものでも売っています。まずは食品関係、キッチン用品、シャンプーやトイレットペーパーなどの生活用品、電化製品、筆記用具、掃除用具、業務用品、服全般などなど、いろんなものを販売している店舗が密集して軒を連ねています。食料品の売り方は基本キロ単位での価格が提示されており量り売りです。上の画像ではトマトの種類別に1キロあたりの価格が65ソム(1キルギスソムは大体1.6円のため104円程度)、100ソム(160円程度)、180ソム(288円程度)となっています。これは産地や品種、大きさや見た目などで価格は変わってきます。1つからでも購入できますし、重量指定での購入も可能です。また、キュウリは1キロあたり50ソム(80円程度)、パプリカは1キロあたり120ソム(192円程度)という価格です。結構安く感じる価格だと思います。
こちらではなすが1キロあたり80ソム(128円程度)やズッキーニが1キロあたり25ソム(40円程度)で売られています。野菜類は非常に安価ですね。
ほかにもネギやダイコンなど様々な野菜が売られています。
こちらはバザールの中で果物が密集しているエリアです。
フルーツも結構種類が豊富で安価です。遠方から輸入している物に関しては日本よりも高いものもあります。
こちらが夏場になると大量に出回るスイカとメロンです。写真の時期はちょうど始まった時期なので、価格は高く1キロあたり100ソム(160円程度)の値段ですが、出回る時期になるとこの価格が1キロあたり20ソム(36円程度)まで落ちたりします。味は結構甘くて美味しいです。メロンなんかは日本の価格と比べると激安ですね。
この様にはちみつも結構見かけます。中央アジアでは養蜂も結構盛んにおこなわれており、安価で購入できます。
日本では100グラム1000円とかの価格がついているお高いビーポーレンも、こちらでは200円ぐらいだったりします。白はちみつなんかも同様に日本ではお高いですが、キルギスなどでは安価で購入可能です。
こちらは私がいつも利用している肉屋です。牛肉で部位にもよりますが、大体1キロ800~1000円ぐらいですね。牛肉の味は日本にある和牛、輸入しているものとも違い、赤身が多く、放牧されて育った牛なので、癖はありますし、筋は恐ろしく固いです。それでも牛肉という意味では非常に安価ですね。コロナ前はもっと安く、体感30%ぐらいは価格が上がっています。
このように丸々のタンも売っています。1キロ700円程度で買うことが出来ます。他にもレバーやハツ、ホルモンや骨まで様々な部位を購入することが出来ます。
食品以外は?
食品以外では例えばこの様な合鍵屋があります。200ソム(320円程度)も払えば15分ぐらいで合鍵が作れます。また、先述の通りキッチン用品、シャンプーやトイレットペーパーなどの生活用品、電化製品、筆記用具、掃除用具、業務用品、服全般などなど、いろんなものを販売しています。またバザールに行ってそれらの写真を撮影したらこちらの記事をアップデートします。
最後に
キルギス共和国のオシュバザール(Osh Bazaar)を紹介しましたが、いかがでしたか?このバザールは私が最も多く利用しているバザールで週に一度訪れて妻と野菜や果物、肉などの食材を買います。他のバザールでは大きすぎで回り切れなかったりしますが、このバザールは程よい広さ、かつある程度なんでも揃う便利さを兼ね備えていて便利です。キルギスを訪れた際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか?