最近私は政府が作った在日世界ウズベキスタン青少年協会の名誉顧問になり、日本に留学しているウズベキスタンの優秀な学生たちと話する機会が増えました。それに伴い、ウズベキスタンの日本語学校の問題点なども分かってきましたので、記事にしたいと思います。私自身が日本語学校にコンサルとして設立から携わった経験も踏まえてお話します。
ウズベキスタンの日本語学校の問題点

まずは、タイトルでも書いているとおり、先にウズベキスタンの日本語学校の問題点からお話します。これは実際に私が日本に来ているウズベキスタンの留学生たちからの話を元に、私が出した結論です。全てのウズベキスタンにある日本語学校が同じ問題点があると言うわけではありませんので、それを踏まえてご覧下さいませ。
紹介料目的の日本語学校が多い
まず、第一に、最も大きな問題として、日本語学校経営者と話をしていると、ウズベキスタン国内で日本語能力をN5にまですること。そして、その後に日本の日本語学校に人を送り込むことで得られる紹介料が重要であるとして、それを得るために日本語学校を運営していると言うことが問題です。紹介料は日本にある日本語学校によって異なりますが、大体5万円から10万円の紹介料を得ることが出来るそうです。それの何が問題かと言うと、生徒の出口を全く考えることなく、ゴールは日本の日本語学校に生徒を送り出すことになっていると言うことです。その結果、以下に話する内容に繋がってきます。
間違った情報と期待を持って日本に来ている
日本に行って日本語学校を卒業したら日本で仕事が出来ると勘違いしている生徒が多いです。これは、ウズベキスタンにある日本語学校が、生徒が日本にある日本語学校に行きたくなるような情報ばかりを与えていることが原因です。実際には日本で日本語学校を出たからと言って日本で働けるわけではありません。例えば、特定技能ビザを取得して日本で働くためには、面接で日本語能力に問題なさそうだと判断されるほかに、特定技能試験に合格する必要があります。要するに、そんなことも全く知らずに日本に来ているウズベキスタン人が非常に多いと言うことです。実際に日本で仕事をするために必要なビザを取得するために様々なハードルがあることを伝えると、決断を渋る生徒が増えるからでは無いかと私は思っています。
都会で楽しいとか、高収入だとか考えている生徒が多い
私が話をした在日ウズベキスタン人の場合だと、大抵のウズベキスタン人が、日本はどこも都会で高収入を得ることが出来るとか聞いて日本にやってくる。実際にはヨーロッパや他の先進国に比べて日本は今となっては給与は低いです。そんなことすら知らないでそそのかされて日本に来ている人が多いんだなと思います。
高額な費用を支払ってきているのに
日本の日本語学校に来ることは、多くのウズベキスタンの人にとっては高額な費用を支払うことになります。日本語学校に行って卒業したら日本で働けるなんて思って、家族や親せきなどに借金をしてでも来ようとする人が多いんです。結果として、日本で仕事を見つけられずに帰国。帰国した後の人から私に連絡が来ることも多いです。日本語能力試験は合格しましたか?と聞くと受けてませんと言う人が多いです。特定技能試験のことは知っていますか?と聞くと、知りませんと言う人が多いです。全く自分で調べれない本人にも責任はあるかもしれませんが、これはウズベキスタン、日本側両国の日本語学校に責任があると思っています。何ならこんな状況は理解していてもお金になるからやっているところは少なくないんじゃないかなと思いますね。日本語学校でもうちはそうじゃない、しっかり後のことも考えてますと言う学校があれば連絡欲しいですね。紹介するから。
以上、私がウズベキスタンの日本語学校の門断点だと思うことを挙げさせて頂きました。日本側にも責任があると私は思いますが、全ての学校のことを言っているわけではありません。あくまで、そんなところも多くあるだろうと思って書いてるだけなので、私のところはそんなことないと思っておられる関係者の方はおられましたら問い合わせフォームからご連絡下さいませ。
私の関わっているサマルカンドの日本語学校について
私自身、設立から関わっているウズベキスタン現地の日本語学校があります。そろそろスタート出来そうなんですが、そこではただ日本語を教えるだけではなく、日本でのマナーやルールなども教えられたらと考えていますし、私としても意見を出しています。あとは、最も大事にしたいところは出口戦略です。もしウズベキスタンの人材に興味がある日本側の受け入れ機関の関係者の方がおられましたら提携しませんか?柔軟な対応をさせて頂きますので問い合わせフォームからご連絡下さいませ。
ウズベキスタンの日本語学校の問題点の解決に向けて

私は、日本の登録支援機関や管理団体など、クライアントにもいますので、受け入れ側との意見交換なども行っていますし、現地の送り出し機関や日本語学校の経営者たちとも話をしています。だからこそ多くの問題点が見えてきますし、今後ウズベキスタンと日本の両国の関係や人の交流は増えて欲しいと思っています。その為に自分が出来ることはやっていきたいと思いますし、今でもやってます。出来ればウズベキスタン側にも、日本側にも、出口戦略のしっかりした日本語学校の設立に携わりたいなと考えています。
最後に
これをご覧になった方で、もし受け入れ機関や日本語学校の関係者などおられましたら情報交換や意見交換などさせて頂ければ幸いです。もし少しでも興味がある方がおられましたら問い合わせフォームからご連絡下さいませ。よろしくお願いします。