日本人にとってはキルギスという国にはあまり馴染みが無いでしょう。そのため、どんな国なのか知りたい人がいると思い、この記事を書くことにしました。私は多くの時間をキルギスで過ごしました。2020年に起きた反政府革命のときもキルギスにいましたし、コロナでパンデミックが起きてかひと段落するまでの間キルギスで生活しておりました。その為、私は日本人の中でも数少ないキルギスがどんな国なのか?について語ることが出来るうちの一人かもしれません。さて、それではまずは数字などを用いてどんな国なのかという話をしていきましょう。
キルギスはどんな国なのか
キルギスがどんな国かを知る上で、まずは基本的な情報からお伝えします。
正式名称はキルギス共和国。人口のおよそ600万人の大半をキルギス人が占めておりウズベク人とロシア人が後に続く。キルギス語の他にロシア語も公用語として利用されているため、首都であるビシュケクではロシア語が多くの場所で通用する。しかし、地方に行くとキルギス語しか通じない場所も多く存在している。特徴としては、近現代、大きな革命で3度政府再編が行われている発展途上国である。
キルギス人の性格は?
せっかくなので、ここからは私の主観から、キルギスがどんな国かを知る上で、データからは読み解けない体験談を元に話をしましょう。性格は極めて温厚。温厚と言っても、口喧嘩などは良く怒りことあるごとに言い合いをしています。特に車同士の言い合いは日常茶飯事。クラクションを鳴らすまでのスピードはマッハです。その為、少し渋滞が起きていたりすると絶え間なくクラクションが鳴らされています。道をなかなか譲らないので怒鳴りあいの後にどちらかが道を譲る。そんな具合です。しかしながら、そこから暴力に発展することはほぼありません。と言うよりも私は見たことがありません。その為温厚であると私は考えています。実際に私も日本では考えられない意味不明な出来事の連続に、相手が声を荒げて来たら通訳が通訳を拒むほどの暴言を相手に浴びせることもありました。しかし、そうすると相手は引くのです。また、私が話を聞く限りでは私の知り合いが暴力事件に巻き込まれたことが一度あるのみで、それ以外は日本円で100円程度のぼったくりなど大した事件はありませんでした。すぐに口には出るけど手は出ない。そんな性格でしょうか。私の方から最後に一つ言うとすると、お金の関係はよほど慎重に考えて持ちましょう。キルギスで食事付き合いについての記事もありますので、参考にどうぞ。
街の雰囲気はどんな国?
街の雰囲気はどんな国なのか?発展途上国と言うと、スラムの様な場所があったり、汚いなどのイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、キルギスは基本的に綺麗な国です。地方のトイレはただの穴だったりということを除けば、首都であるビシュケクなんてゴミもそれほど落ちておらず綺麗です。イスラムの国家という事もあるのでしょうが、家族のつながりが非常に強く助け合いの精神を持っています。その為よほどのことが無い限り家族の助けを受けるからでしょうか。冬に寒い地域だからという理由もあるかもしれませんが、ホームレスなども目に見えて多く感じることはありません。基本的に人々の笑顔も町も綺麗です。キルギスの治安について書いている記事もありますので参考にしてください。
日本との関係はどんな感じ?
日本人はトップクラスに好かれています。キルギスが親日の理由はこちらに記事にしています。そして彼らは驚くほど日本車を愛しています。トヨタは別格でレクサスも大量に走っています。ランドクルーザーの割合は世界一なのでは無いかと思えるほど走っています。そのことも記事にしていますので、興味がある方はご覧下さいませ。近年では私の知り合いの会社がスポンサーをしてマラソン大会を催したり、年に一度日本祭りが開催されていたりと、それほど目立った関わりはありませんが交流があります。結構前から、キルギスのアラバエフ大学というところで知り合いが日本への実習生を送り出しており、日本では沖縄のホテルなどにキルギス人が働いています。私は妻がキルギス人ですから、関わりはすごく深いかもしれませんね。
キルギスの魅力は?
何といっても天山山脈を始めとする山脈に囲まれた国であり、国土全体の40%が標高3000mを超える山国です。その為、豊富な雪解け水があり、自然が豊かです。中央アジアのスイスと呼ばれることもあり、私自身も何度も山に足を運びました。日本とは違い木が多くない山々が特徴です。一部場所によっては木が生い茂っていますが稀です。
キルギスの気温や天候は?
キルギスの天候は日本ほど雨は降らないけど、乾燥していて、夏は首都だと40℃近く、冬はマイナス10℃ぐらいになることもある。と言ったところでしょうか。冬の気温は日本の札幌ぐらいかもしれませんね。日本と比べて違うところはやはり乾燥しているという点です。その為、夏は暑くても日陰に入るとそれほど熱さを感じず過ごしやすいです。日本みたいにジメジメした気持ち悪さはありません。
春
ほぼ日本と同じタイミングで春が訪れます。四季は大体似たようなタイミングで来るので、日本人にとってはそれほど違いを感じずに過ごすことが出来るでしょう。体感的に春と秋がすごく短いという感じはします。理由は、ちょうど心地よい気温という期間が短く、熱いか寒いか。どちらかの感覚の時期が長いからだと思います。これは私の体感です。
夏
大移動が始まります。また、日中出歩く人の数が極端に減ります。夏場の日中は、大移動後だからなのか車の数も減ります。大移動とは、首都ビシュケクの人たちが一斉にイシククル湖に移動するからです。イシククル湖というのは琵琶湖の9倍の広さがある湖で、夏場の気温が首都よりも低く、避暑地になっています。仕事を辞めてでも夏場はイシククルへ移動。帰って来てからまた仕事を探すという人も少なくありません。あまり住む場所を移動したり仕事を変えることに抵抗がありません。
秋
春同様に秋は短く感じます。私は秋は外での遊び収めだと思って冬の前に急に山に行きたくなり何度か山に行ったり外に出かける頻度が増えます。それは冬が来るためです。ただ寒いと言うだけでは無い冬が。冬にこの国はの首都はお勧めしません。
冬
さて、冬ですね。この国の特徴として、モンゴルでも同様の話を聞きますが、石炭を暖房の燃料として利用します。結果としてどうなるかというと街中が煙たくなります。最悪の場合10メートル先を見ることもこんなんなほどに空気が汚染されます。世界でも有数の空気の汚い町と化します。地方に行けばそうでもないのですが、とにかく首都であるビシュケクはひどいものです。空気に流れにも左右されますが、空気の流れが止まると地獄です。スキーなどのウインタースポーツを地方で楽しむから別かもしれませんが、本当におすすめ出来ません。
まとめ
キルギスがどんな国かについて書かせて頂きましたが、いかがでしたか?私の独断と偏見による記事ですが、結構的を得ていると思います。私の経験を元にした感想も多いですが、他にも気になることがありましたら質問を頂ければ、後日可能であれば記事にしたいと考えておりますので、お気軽にご連絡下さいませ。
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