こんにちは。以前からネットの記事で、キルギスが「暗号資産取引所のライセンス制度導入」を計画しているという記事は見かけていました。キルギスという国がマイナーすぎるのか、あまりニュースなどでは取り上げられていませんが、キルギス共和国で「仮想通貨(暗号資産)取引所のライセンス」を付与し始めています。そして現在のところ、私が政府筋の方から得た情報によると、30のライセンスが付与された中で現在有効に機能しているとのこと。私の知人(議員の息子のキルギス人)もライセンスを取得し、現在仮想通貨(暗号通貨)取引所を作っている最中です。2か月後に完成するということなので、何かビジネスを一緒に考えようと言われています。
キルギスで仮想通貨(暗号資産)取引所のライセンスを取得する方法
ライセンス取得条件については、実際ライセンスを取得した会社の代表に話を聞きましたので、聞いた話を共有します。ただし、本格的に聞いたわけではなく、ランチがてら聞いた情報ですので、情報の正確性は確認しておりません。参考程度の情報と考えてください。もし仕事の依頼として情報収集を受ければ性格な情報として提供は可能ですが、その点はご了承下さいませ。
ライセンスの取得条件
指定の人材を含む取締役会を形成すること、会計士、コンプライランスなどの専門家が必要。また、会社のビジネスプランや、マネーロンダリング阻止の方法、会社の方針など、考えて書く必要がある書類が多い。私がやりたい場合は彼の利用している法務やマネジメントの会社を紹介してくれるそうで、そこが政府とやり取りをして必要な書類などの指示とサポートをしてくれるそうです。しかしながら、彼らがビジネスプランなどを考えて書くわけではないからそこは、やりたい会社がやる必要があるとのこと。場合によっては代表が呼ばれて面談の場で質疑応答に対応する必要があるとのことでした。
ライセンス取得に必要な費用
キルギスで仮想通貨(暗号資産)取引所のライセンスを取得するまでに必要な費用の概算を出してみます。
デポジット
まず一番大きいお金は、デポジットです。デポジットには2パターンあり、仮想通貨(暗号資産)交換業のみを行う場合は2023年8月3日現在のレートで4000万ソム(約6520万円程度)のデポジットが必要。また、仮想通貨(暗号資産)交換業のみではなく、ほかにも仮想通貨(暗号資産)を用いたビジネスを行う場合は1億ソム(1億6300万円)のデポジットが必要になります。
上記以外の初期費用
ライセンス取得までに、マネジメント会社や通訳、その他に支払ったり、と考えると日本円で2000万円ぐらいは考えておいた方が良いでしょう。
ランニングコスト
現地で運営サポート、税務、法務、ライセンス取得に必要な取締役への役員報酬など、諸々を考えると毎月200万円ぐらいは考えておくべきかと思います。
Fiat(法定通貨)との交換のハードル
話を聞いていて分かったのですが、仮想通貨(暗号資産)交換業のライセンス取得自体は大きな問題ではありません。ハードルが高いと感じたのは、Fiat(法定通貨)との交換のために提携してもらえる銀行探しです。私の知っている銀行の一つは、もうすでにあるライセンス所有会社と独占的な契約を結んでいますし、ポッと出の外国人がやっている会社においそれと提携してくれないでしょう。私からパートナーを通じていくつかの銀行のと頭取には話をして提携可能かもしれませんが、いきなり来てやりたいだけの外国人ではこれは酷だなと感じました。
カザフスタン、キルギスに注目
現在、私の活動範囲の中ではカザフスタン、キルギスで仮想通貨(暗号資産)交換業のライセンス取得が可能です。取得したい方がおられましたら弊社でサポートが可能でしょう。カザフスタン、キルギスはこれからも仮想通貨(暗号通貨)関連に柔軟に対応する姿勢を見せており、これから新しい法律が作られていくことでしょう。クリプトフレンドリーな国になっていき、世界中で規制の進むこの業界において震源地になりえる可能性を秘めています。両国の情報は常に収集して、自分で裏が取れた情報のみ順次公開して行こうと思っています。
最後に
今回はキルギスの仮想通貨(暗号資産)交換業のライセンスについてのお話をさせて頂きました。今はカザフスタンでライセンスを取得する方法や条件についても確認を進めています。キルギス、カザフスタン両国で、仮想通貨(暗号資産)交換業のライセンスの取得をしたいという方が出た場合にサポート出来る様にしたいと考えています。キルギスであれば、しっかり書類関係や計画書が書ける方がいれば今でもサポート可能かと思われます。興味がある方はぜひ問い合わせフォームからご連絡くださいませ。