過去に多くのマイニングファームの電力が停止に
最近何件か問い合わせを頂きましたので、カザフスタンのマイニングの現状についてお伝えします。まず、多くの困っている方がいるのはご存じでしょうか?去年電力不足が起きたということもあるのですが、カザフスタン政府はマイニングは違法ではないというスタンスでした。今では正式にマイニングに対する税制を設け、マイニングが可能となる届け出も存在して、政府としてはマイニングファームを3つのカテゴリに分類しました。『ホワイト』『グレー』『ブラック』です。そして去年起きたのが、グレーとブラックのマイニングファームへの電力供給の停止でした。
ホワイトマイニングファームとは?
私の友人の中にもグレーで運営していた業者がおり、多くのファームが停止しました。ホワイトとは、データセンターという名目や、マイニングマシンを稼働するために電気を契約して、用途が実際にその用途として運営していたマイニングファームを指し、大規模ファームはこれに該当するところが多かったです。このホワイトマイニングファームに該当する施設は電気を止められませんでした。
グレーマイニングファームとは?
特に違法性があるというわけではなく、マイニングをやっているという事も隠さずに運営していたファームです。グレーとされた理由は、もともと大きな電力を利用していた工場の中、及びそういった類の場所から電力を分けてもらって運営していたファームです。これらのグレーとされたファームの電力は、元はと言えば、それ以外の大きな工場などが別の名目で引いてきた電力を利用していたことから、これらのファームが標的となりグレーマイニングファームとして電力を止められました。実際には、最初から電力会社と交渉してマイニングを行うことをしっかりと宣言すればホワイトマイニングファームとして再稼働可能なものです。
ブラックマイニングファームとは?
ブラックマイニングファームとは、その名の通り違法なマイニングファームを指します。例えば某国から違法に関税を払わずにやってきたマイニングマシンであったり、マイニングをしているということを完全に伏せて利益などの申告もせずに運営されていたものです。こういったファームも去年多くが一網打尽にされたと思います。
そしてその後
その後カザフスタン政府はマイニング税を導入(1kWhあたり1テンゲ)したほか、政府のデータベースでホワイトマイニングファームと認めた会社を公開する様になりました。これによってカザフスタンにおけるマイニングファーム騒動はひと段落したように思えました。
まだ困っている人がいる様です
私の聞いたところによると、まだまだ困っている人が多い様です。世界的な暗号通貨の価格低下は当然のことながら、動かしたくても動かせない人達がいるのだとか。。。
カザフスタンでは、新年早々カザフスタン反政府デモが起きたのですが、、、この際にカザフスタンの最高権力者であったとある方の弟がマイニングに関わっていたことで大きな影響を及ぼすこととなります。私の聞いている話ではこの弟が逃亡したことにより、弟が権力を用いて契約していた電力契約であったり、マイニング企業と締結した契約であったり、そういったところに対してカザフスタン政府がメスを入れ始めたことでさらに影響があった様です。もしも、日本の企業様や、誰かカザフスタンで困っている人がいれば弊社でお手伝いできることがあるかもしれませんので、お気軽にお問合せフォームからお問い合わせ下さいませ。また、弊社のカザフスタン営業所長がライセンスを所有しており、マイニング運用代行が可能です。希望がありましたらご連絡下さいませ。
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