ウズベキスタン大統領政権の下で活動する規制機関である国家展望プロジェクト庁(NAPP)は、国内銀行2行に仮想通貨決済用のキャッシュカードの発行を許可しました。参照記事はこちらになります。仮想通貨でチャージできる仮想銀行カードを作成するパイロットプロジェクトへのラブナク銀行の参加を承認したと発表した。今月初め、同庁は別の銀行機関であるキャピタル銀行も仮想通貨カードをリリースすることを確認したとロシアの仮想通貨ニュースメディアBits.mediaが報じた。
これは何を意味するのか?
今回ウズベキスタンは思い切った動きに出たなと思いました。私はおそらくNAPPの前身組織であるNAPMには行って打ち合わせをしたことがあります。大統領直轄機関であり、特にブロックチェーンに興味があったので、その点での意見交換をしました。当時はブロックチェーン、そして暗号通貨をうまく政府の方で管理、規制しながら発展させるかという道を模索していたことを覚えています。ただし、ウズベキスタン政府は結構この手のことは前向きに発表はするものの、着地してみると、想像していた着地点と離れたところで着地することが多いので、実際に自分で情報を収集して何か仕事に生かせることが無いか調べてみようと思っています。
多くの人が思うであろうこと
これは世界中の仮想通貨ユーザーが、ウズベキスタンに口座を持てば、仮想通貨に紐づいたマスターカードを所有して、仮想通貨をカードで使える様な状態をイメージするかもしれません。その可能性もあるでしょう。しかし、そう簡単なものではありません。彼らの性格上、その場合のマネーロンダリング対策や、その他のリスクをまず考えるでしょうし、スタートはすごく限定的になると思います。仮に、それが可能になったとしてもウズベキスタンで口座を開設するには現地でIDを発行して、そのIDをもって銀行口座に行かないと口座は開設出来ません。渡航の必要がありますので少しハードルは高いですね。彼らも仮想通貨ユーザーの取り込み、そして暗号通貨ウォレット、そして銀行口座のグローバルアカウントの開設にまで、問題なければサービスを広げていきたいとは考えているはずです。今後の動向を見守りたいですね。
中央アジア3カ国に注目
弊社は、ウズベキスタン、カザフスタン、キルギスの3カ国で活動しています。この3カ国は特にクリプトフレンドリーであり、以前も記事にした通り、キルギスでも暗号資産交換所に対してのライセンス発行を開始していますし、まだ記事にはしていませんが、カザフスタンでもすでにライセンスを発行して暗号資産交換所を運営している会社があります。これからこれらの国が世界の仮想通貨(暗号資産)をリードする国になるかもしれません。今後この分野の情報も拾いながら面白いネタがあれば記事にしたいと思っていますのでよろしくお願いします。